KEEP OUT-後編-







何ィィィィ!!!ストーカーだとぉぉぉぉ!!??


夜の屯所で近藤の大声が響く。

「…いや近藤さん、まだそうと決まったわけじゃねーから。

 アイツの勘違いってこともあるし」

向かいに座る土方は呆れ顔で煙草の煙と一緒に溜息をついた。

ほとんどの隊士は既に眠りについており、

近藤や土方も着物に着替えてそろそろ自室へ戻ろうとしている。

「許さん!!断ッじて許さん!!!

 どこだストーカー!!この近藤勲がたたっ斬ってやる!!!」

「落ち着けって…とりあえず今山崎がの部屋の床下で張ってっから。

 なんか動きがありゃ報告来るだろ」



一方



-------土方の言う通り、山崎は1人での部屋の床下に居た。

一応忍装束に着替え、静まり返った屯所の床下で息を潜めている。

(あ---------…なんでこんなことになっちゃったんだろ)

だがその表情にやる気は一切感じられない。

(警察にストーカーする奴とかいねーだろ普通さー

 しかもちゃんだよ?いや黙ってりゃー可愛いかもしんないけどさー

 性格メチャクチャだしさっきの目とか副長より怖いから。

 小さい頃から副長とか沖田隊長と一緒にいるから嫌な部分ばっか似てんだよなー

 第一もしストーカーがいたとしても俺別に必要なくね?

 ちゃん1人でやっつけられんじゃん、あんなに強いんだし。

 あーどうしよサボろっかな。超バックれてー)

床下にしゃがみながら口には出せない愚痴を頭で悶々と呟いていると


「オイ山崎」


('Δ')はいぃぃぃっ!!!

真上から突然聞こえた声。

ちゃん起きてたの!?」

静かだったのですっかり寝たものだと思っていたの声が聞こえ、

山崎はビビりながら上を見上げる。

「寝ないでちゃんと見張ってんでしょーね?」

着物に着替えて髪も解き、明りも消して完全に眠る体勢だが

は敷いた布団の上に座ってまっすぐ障子を睨んでいた。

「起きてます起きてます!!

 っていうかちゃんこそ寝てていいよ!?」

「バカお前、ストーカーされてるかもしれないのに呑気に寝てられるわけねーでしょ」

部屋とその床下で互いに姿が見えないまま会話する2人。

ちゃん…もしストーカーじゃなかったらどうするの。

 警察相手にストーカーなんて無茶だって。

 不審者が屯所に入れば見張りがすぐ分かるんだよ?」

「そこをどうにか潜りぬけて来てんでしょーが。

 頭ァ湧いてる奴はそういうどうしようもねー悪知恵ばっか働くモンなんだよ」

全く根拠のないことを言いながら、は浴衣にも関わらずあぐらを掻いて腕を組んでいる。

もっとも、床下にいる山崎にその姿は見えていないのだが。

「こんなおっかない女隊士のストーカーなんて誰も…」



ガサッ!!



「「っ!!」」

山崎が小声でぼやいていると、外の茂みから音が聞こえた。

2人はバッ、と顔を上げる。

は障子を、山崎は縁側の出口を見た。

「…うそ、まさかほんとに…」

「…山崎」

はすっくと立ち上がり、右手に刀を持って障子へ近づく。

山崎もゴクリと唾を飲みながら歩伏前進で縁側を出ようと動き出した。

はそっと障子に近づき、僅かに障子を開けて外の様子を窺う。

いつもと変わらぬ中庭が月明かりに照らされて薄暗い輪郭を見せるばかりで

特に変わったところはないのだが確かに正面の茂みから物音がした。

いつでも抜刀できるように刀を左手に持ち替え、右手で柄を握る。

山崎も縁側の下まで出てきて辺りを見渡した。

その時茂みの中で一瞬、何に月明かりが反射したように光った。

「誰だッ!!!」

同時には障子を蹴破って刀を抜く。

「っ誰か逃げた!!」

茂みから出ていく人影を見た山崎も床下から出てきて声を上げた。

人影は見張りのいない正面口から堂々と出て行き、そのまま外へと逃げる。

「山崎!」

は刀を持って裸足のまま外に出ると、その場に屈んだ山崎の背中を踏み台にして塀の瓦屋根に飛び乗った。

だが屯所の前の通りはいたって静かで人の往来もなく、逃げた人影も見当たらない。

「………ちッ…」

浴衣姿で右手に刀を持ち、殺気立ちながら舌打ちをして夜道を睨む。

「…っちゃん!!」

すると下にいた山崎が血相を変えて手招きをしている。

「何?」

「これ…!!」

身軽に降りてきて着地したに、山崎が地面に落ちていた紙束をかき集めて突きつけた。

それを受け取ったは眉をひそめる。


落ちていたのは、全て写真。

写真に写っているのは


「……なんだこれ…」


全て、自分。


隊服姿のものから私服の袴姿のもの。

極めつけは災難にあって1日しか着なかったミニスカートのものまで

実に十数枚もの写真がバラ撒かれていた。

明らかに隠し撮りと見られる写真の束に、と山崎は絶句する。







「……えー…それではこれより緊急会議を始めるー…」

局長室に集まった近藤と土方、そして各隊長たち。

が叩き起こしたため、全員が着物姿で、寝癖をつけて寝ぼけ眼だ。

総悟に至っては一番前に座りながら船を漕いで眠りこけている。

上座に座る近藤や土方の目の周りにはクマと細かい皺が刻まれていて、物凄く眠そうだ。

総悟の隣にいた原田がたまらずあくびをすると

「あくびをするなァ!!!」



ゴッ!!!





近藤の隣に座っていたが、刀の鞘で思い切り畳を突いた。

寝ぼけ眼だった全員ばびくっと肩をすくめて目を覚ます。

「えー…山崎がの部屋の下で張ってたところ、

 中庭から何者かが逃げるところを目撃したらしい。

 犯人はこれを落としていったそうだ」

近藤もまだ眠そうな顔で、畳に写真を並べてみせた。

隊長たちは眠い目を擦りながらそれを覗き込む。

「…あー…こりゃ完璧に隠し撮りだな…」

「つーかよく撮れてんなオイ」

「このミニスカとか超レアじゃね?1日しか着なかったよな」

「物好きもいたもんだなァ…」

あらゆる角度から色々な表情のを撮った写真を見て、

隊士たちは関心した様子で頷いた。

「…これはストーカー規制法違反です。即効で吊るし上げるべきです。

 逆さ吊りにして足の裏で蝋燭焚きながらケツにマヨネーズぶっ刺して、

 鼻からコーラ流し込みながら竹刀でボッコボコしてピーピーにピーしてピーピーを…」

ああぁぁぁああもういい!!もういいから!!!頑張ってなんとか捕まえるから!!!」

無表情で拷問方法を話すに耐えかねた近藤が慌ててを押さえる。

「うるせーなァ…写真ぐらい撮らせておけばいいだろィ。

 どーせストーカーぐらいにしかモテねーんだから」

んだとゴルアァァァ!!!!

気持ちよく寝ていたところを起こされて不機嫌な総悟は、

寝癖がついた髪を掻きながら面倒くさそうに写真を見た。

逆上するを近藤が更に押さえつける。

「……今朝お前が言ってた封筒の電話番号も、ひょっとすると関わってんのかもな」

土方は煙草を銜えたまま写真の1枚を適当に手にとり、目を細めて呟いた。

「封筒?」

近藤が首をかしげてを見ると、

は懐から白い封筒を取り出して中の紙を隊士に見せた。

手書きの電話番号に全員が目を細める。

「………これ、かけて来いってことじゃねーの?」

「かけてみろよ」

「嫌に決まってんじゃん」

はストンと腰を下ろし、腕を組んで溜息をつく。

「…要は犯人をおびき出せればいいんですよね?」

総悟の言葉に、全員がいっせいに総悟の方を向いた。




「俺にいい考えがあるんでさァ」




------この男がニヤリと嫌らしく笑ったときには、ロクなことがない。





翌日


「……だからって…」


「何でまたミニスカだよ!?」


縁側に座るの隊服は、下がいつものハーフパンツではなく

いつぞやのミニスカートと黒いニーソックス。

「犯人がお前を隠し撮りしてんならそれ着て1人でブラブラ歩いてりゃ必ず寄ってくるだろィ」

その後ろで総悟が他人事のようにガムを噛んでいる。

「つーか何でまだこのスカートあんの…?

 あの時とっつァんが処分したもんだと思ってたんだけど…!?」

お上から厳重注意が下って松平が処分したと思っていたのだが。

むやみに足も組めない、あぐらもかけない不自由な格好に苛立ちながらは奥歯を噛み締める。

「あぁ、もしかしたらまた着る機会あるかと思って俺が預かっといた」

('Δ')何で!!!

近藤は自分を指差しながらあっけらかんと言って退けた。

「無事犯人捕まえたら燃やして捨てますからね!?」

「えー…?勿体なくないかー?なぁトシ」

「いや、俺としてはアンタが自分の箪笥にこれまでずっとあのスカート入れてたってことが考えらんねぇ」

不服そうに小首をかしげる近藤。

土方は口元を引きつらせながら中庭に出て煙草を吸っている。

「いやいやミニスカポリスは永遠に男のロマンだってば……ん?」

自室に入り、開けっ放しにしていた箪笥を閉めようとして近藤はある異変に気づいた。

いつもこの箪笥には隊長服を2着と私服の着物、そして平隊士の隊服が予備で1枚入ってたのだが、

平隊士の隊服がハンガーごと無くなっている。

「……あれ…誰かに貸したっけ…?」

緊急に隊士が入ってきた時に支給したり、仕事で隊服を駄目にした隊士に貸していたものなのだが、

最近はそんな記憶は全くない。

「一番隊と山崎はの後追え。その他はパトカーで付近を巡回」

ぞろぞろと集まってきた隊士にテキパキと指示を出す土方の横で、はやる気なさそうに片足を曲げて立っている。

「おい。テメーが一番重要なんだからシャキッとしろ」

「…はーい」

土方にじろりと睨まれ、は気だるい返事をする。

そして一行は、意を決して市中見回りへと出かけた。




「ボソボソ…ミニスカだ」

「……ボソボソ…ミニスカポリスだ」

江戸の街を歩く人々が振り返り、小声で囁きあう中をミニスカポリスが颯爽と歩く。

武装警察と恐れられる真選組の中でも紅一点のはもともと珍しい目で見られてきたが、

この格好をするとそれが更に増長してしまう。

(見るな見るな見るな…!!ミニスカなんぞ珍しいモンでもねーだろッ!!

 だいたい"武装"警察なのにミニスカってこれ以上の矛盾があるか!?)

周囲から感じる視線に心の中で叫びながら、ズンズンと肩で風を切って歩いていく。

その少し後ろを山崎が追い、それに続くように総悟たち一番隊がの周囲を見張る形で巡回していた。

(警察をストーカーしようなんざいい度胸じゃねーの……!来るなら来やがれ!!メッタメタのグチャグチャに…)
 

「おーい」


殺気立っているの後ろから間延びした覇気のない声がする。

が立ち止まって振り返ると、後ろには右手にコンビニ袋をブラ下げた銀時が立っていた。

「旦那」

「何、お前またミニスカポリスになってんの?」

眠そうに頭を掻きながらに近づき、

ミニスカートから覗く健康的な細い足をまじまじと見つめる。

「いや、今日はちょっと囮調査で…」

「囮?」

警戒した様子で辺りを見渡す


「…実はあたし、ストーカーに狙われてるんすよ」


・・・・・・・


「………ストーカーってお前…一丁前に」

「…殴っていいですか」

心底疑いと哀れみの眼差しでを見る銀時。

真剣な顔で本当のことを言ったのに昨夜隊士に言われたことと全く同じことを言われ、

はこめかみに血管を浮き立たせながら怒りを抑えて口を引きつらせた。

「ちょっと前から誰かの視線を感じるし…

 知らない携帯番号が送られてきたり、昨日も夜屯所にもぐりこんできたらしくて…」

「警察のクセに捕まえらんねぇのかよ。情けねーなァオイ」

「それを言わないで下さい。だからこうして犯人を誘き出して…」

呆れるように目を細める銀時の言葉に溜息をついた瞬間、


「「っ」」


2人は同時に視線を感じ、表情を強張らせる。

「……気づいてるか?」

「…ええ、昨日から感じてるのと同じ視線だ。

 殺気でもねー…なんつーか気味悪い視線…」

顔はお互い見合わせたまま、目だけを視線の感じた方向へ動かす2人。

たくさんの人が行き来している道だが、確かにその中に自分達を見ている視線を感じる。

「……旦那ァ」

「あ?」

「ちょっと、付き合って下さい」

「は?何…ぅをッ!?

次の瞬間、は銀時の腰のベルトの先を引っ張って勢いよく駆け出した。

腹が締められてそのまま引っ張られる形になった銀時は、

無理矢理散歩に連れていかれる犬のような体勢での後ろを走る。

人込みに紛れて2人を見ていた人影は、憎らしそうに舌打ちをしてその後を追った。

ちょっ、ちょちょちょちょッ!!!!!

 タンマ!ちょっとタンマ!!まず止まろう!?

 俺の臓器が口からリバースする前に一旦止まろう!?」

「このまま奴を誘き出すんです!ちょっと頑張って!!!」

「狙われてんのお前なんだから俺関係なくね!?

 つーかそこ持つの止めてくんない!?下半身引っ張られるのって不安定だからやめてくんない!?」

人込みの中を、ミニスカポリスと銀髪の侍が変な体勢で繋がって走る。

「……あー…副長?俺です、山崎ですけど…

 ちゃんなんか万事屋の旦那と会ってそのまま2人でどっか行っちゃいました」

『あァ?何だってアイツが一緒なんだよ!?追え!!』

の後を追っていた山崎が携帯で土方に報告すると、携帯の向こうから怒鳴り声が聞こえてきた。

山崎は面倒くさそうに再びの後を追う。

は銀時のベルトを引っ張ったまま、人通りの少ない裏路地へと回り込んだ。

2人を追う影も続いて路地へと入り込む。

だが、影が路地へ回り込んだ時には2人の姿はなかった。

「…………!?」

ゴミ箱や収集待ちの古紙などが積まれた狭い路地には、影以外のほかに誰もいない。

影が慌てての姿を探していると


「こっちだよッ!!」


真上から声が降ってきたかと思いきや

ミニスカートの警察官が屋根から降ってきて、

影の頭上から『洞爺湖』と書かれた木刀を振り下ろした。



ゴッ!!!



高い位置から振り下ろされた木刀は影の頭を直撃し、影はうつ伏せに倒れこむ。

はそのまま影を踏みつけ、右腕を背中まで引っ張って身動きがとれないようにした。

「手錠!!」

遅れて路地に入ってきた一番隊に向かって叫ぶと、総悟が手錠を投げてきた。

はそれを受け取り、影の両手にしっかりとかける。

逆光でよく見えなかった影は、よく見ると黒っぽい着物を着た大柄な中年男性だ。

肩から小さな紙袋のようなものを下げており、帽子を目深に被っている。

近藤と土方が話していた不審者情報と一致する。

「手荷物を見せてもらおーか」

総悟がそう言って男に近づき、リュックを取り上げて中身を出した。

バサバサッと音を立てて落ちてきたのは数十枚の盗撮写真。

そして底のように丸まって入っていたのは、真選組隊士の隊服だった。

「盗撮及び不法侵入・窃盗の容疑で逮捕ー」

が上から退くと、他の隊士が男を取り押さえてパトカーまで連れていく。


「なんだマジでストーカーだったのか」


だいぶ遅れて屋根かた降りてきた銀時は、腹を締め付けられすぎてまだ顔が青い。

「旦那、ご協力感謝しまさァ」

「いや協力っつーか巻き込まれただけだから」

やる気のない敬礼をする総悟を前に銀時は腹を押さえながら目を細めた。

から返された木刀を腰にさし、その場にしゃがんで落ちている写真を覗き込む。

「いやしかし物好きもいたもんだなァー…」

「物好きっていうかもう奇特の域でさァ。

 俺ァこんなん撮って眺めるより動物図鑑見てたほうがよっぽど興奮しますけどね」

「……っそういうことはせめてあたしの居ないところで言ってくれないかなぁ…!?」

地面にバラ撒かれたの盗撮写真を眺め、言いたい放題の2人。

はこめかみと手の甲に血管を浮き立たせ、わなわなと肩を震わせた。




そんなこんなで。

「…はー…まさか俺の箪笥から隊服を盗んでたとはなぁ…

 隊服着て出入りされちゃー見張りも分かるまいよ」

取調べから戻った近藤は、腕を組んで呻りながら状況を整理する。

取調べの結果男が持っていた隊服は近藤の部屋にあったものだと分かり、

が抜刀して脅したところ、夜中にの部屋の前で盗撮をしようとしていたことも自供した。

「つーか箪笥から物盗まれる警察ってどうなんだよ…」

向かいに座る土方は煙草を銜えながら呆れ顔。



『ミニスカで新聞に載った時から可愛いなと思ってて…

 電話番号送ったらかけてきてくれるかなと思って書きました。

 でも声をかける勇気もないからこっそり写真を撮って眺めてたんです。

 隊服を盗んで着てれば…彼女に警戒されずに近づけると思って……

 さっきミニスカ履いてるの見たら絶対写真を撮らなきゃと思ったんですけど…

 そしたら急に走りだしたから思わず追いかけました』



犯人はそう言ってしどろもどろに供述していた。

とっ捕まえて拷問にかけると息巻いていただったが、

男の身の毛もよだつストーカーっぷりに鳥肌が立ち、取調べを全て大江戸警察に任せたのだった。

「ったく…ロクなことがないっすよミニスカなんて!

 警察の役割を全く担ってないじゃないですか!!」

2人の横でせんべいをかじるは、いつも通りハーフパンツ姿であぐらをかいている。

「そうか?俺はあれ結構癒されるんだけどなぁ」

「もう二度と着ません」

残念そうな顔をする近藤だが、はつーんとそっぽを向いて茶を啜った。

すると

<<はーい限定ミニスカポリスの写真今なら1枚300円だよー

 プレミアもんだよー>>


開け放した障子の向こう、中庭を通った総悟が何やらスピーカーでふれ回っている。

その手には証拠品として押収した犯人の隠し撮り写真がごっさり握られていた。

「('Δ')何してんのお前ぇぇぇえええ!!!」

はもの凄い勢いで部屋を飛び出て、中庭の総悟に飛びかかる。

「いやーもう二度と拝めねーんなら写真で拝んどこうっていう

 物好きな野郎もいるんじゃねーかと思ったんでさァ」

「人の写真で商売すんじゃねぇよ!!返せこらっ!!!」

写真を取り返そうと手を伸ばすをひらりと避け、

総悟はスピーカー片手に中庭をぐるぐると回っている。

は大声を張り上げながらその後を追った。




「「……平和だなァ…」」




そんな様子を眺めながら、近藤と土方が同時に呟いた。





ヒロイン、ストーカーにあう。というのを書きたくて書きました。
彼女はストーカー如きではビビらないので、何でも来いです。ブチのめします(笑)
いつからこんなに男前になったんだろうなー(笑)