初夏の風に庭の菫が揺れる心地よい午後

軍議を終え館内の廊下を歩いていると、開け放された部屋の一角に鮮やかな着物を纏った姫の姿を見つけた。

彼女は姿身の前に立って侍女に着付けをされている最中だったが、

こちらの視線に気づくと振り返って柔らかく笑いかけてきた。


『幸村様』


鮮やかな茜色の着物に紅梅色の羽織を着てこちらに歩いてくる。

『召し替えの最中だったとは…気付かずに申し訳ござりませぬ…!』

『お気になさらず、もう着付けは終わりましたから』

はそう言って今着付けたばかりの自分の着物を見つめた。

『父上が新しい着物を仕立てて下さったんです。お色は何がいいかと聞かれたので是非茜色でとお願いしたのですけど…』

『とてもよくお似合いでござる!やはり姫様には茜色がよく似合……』

そう言ったところで姫が口を押さえてふふ、と笑ったのに気付く。

『幸村様も』



『甲斐で二番目に、茜色がお似合いですよ』



一番は勿論父上、と冗談めいた笑みを浮かべる姿が愛らしい。

つられて笑うと彼女も一層嬉しそうに笑った。





朔夜のまたたき-7-






「幸村ァ!!!」




怒号にハッとすると眼前に迫る竹刀。

慌てて自分の竹刀を握り直して構えたが遅い。

相手の竹刀が自分の面の角を掠り、「一本!」と信玄の声が響いた。

位置に戻って礼をしたはいいが面を外すまで頭がひどくぼんやりとしてる。

「気を抜くなと申したはずじゃ幸村」

「も、申し訳ござりませぬお館様…!!」

頭の手拭いを取っ払って両膝を着き、理事長兼顧問に向かって深々と頭を下げる。

信玄は顎鬚を撫でながら浅く溜息をつき、他の部員を見やった。

「今日はここまでじゃ。始末をせい」

部員たちは元気な返事と共に防具を片付け始める。

幸村もゆっくりと立ち上がり、握り締めていた手拭いを首に下げて甲手を外した。

「今宵は謙信の社の祭りに行くそうじゃな」

「は、はい」

がばっと顔を上げて咎められるのを覚悟したが信玄の表情は穏やかだ。

に聞いた。上杉の忍に浴衣を借りるのだと今朝からはしゃいでおった」

娘の話をする主の姿は大昔から変わっていない。

信玄は穏やかな表情をそのまま幸村へと向ける。

「あやつはまだ都の街が不慣れじゃ。よろしく頼むぞ」

「………はい…」

彼女から自分のことをどう聞いているのだろうか。

…いや、彼女は自分のことなど気にかけてはいないのだ。



俺も、気にかけてはならないのだ。




「お、こっちこっちー!」

日が暮れ神社へ向かう表通りが人で賑わってきた頃、

参道の入り口に構える大きな鳥居の前には慶次と政宗が立っていた。

待ち切れず屋台で買ったのか慶次の手にはわたあめが握られている。

「相変わらずすっげー人だなぁ」

「今年はなんか特に多い気がするね」

鳥居の向こうの参道に沿って真っすぐ並ぶたくさんの屋台。

その参道は既に人で溢れており、奥で聞こえる祭囃子がかすむほど賑わっている。

幸村はそんな人混みを浮かない表情で眺めていた。

祭は好きだ。

賑やかな場所は好きだし、屋台の食べ物や派手な提灯の明かりには血が騒ぐ。

祭に来るのがこんなに憂鬱なのは初めてだ。

「元就は?」

「一応メール送ったけどシカトされた。女子は?」

「さっきかすがちゃんからメール来てさ、浴衣の着付けしてるからもう少し…」

元親の問いかけに慶次がそう言って携帯を開くと、人ごみに逆らって鳥居をくぐってきた浴衣姿の2人組が近づいてくる。

幸村は硬直した。

隣に立っていた佐助も目を見開く。

かすがの浴衣姿に見惚れたのだと言い聞かせたかった。

紺色の着物に浅黄色で竹と雀の家紋が描かれた浴衣のかすがと、その横に並ぶ茜色の浴衣を着た

やや落ち着いた深みのある赤に白牡丹が大きく描かれている。

肩を越すほど長い黒髪はきれいにアップでまとめられていて、恐らく着付けと一緒にかすがが施してくれたものなのだろう。

からん、と鳴る下駄の音は人混みの中でもよく聞こえた。


「超可愛い!!!」


呆けている2人を放って慶次が真っ先に口を開く。

「両手に花ってこのことだな!なっ!」

「別にお前が抱えるわけじゃねぇだろ。いや、やっぱ和服いいよなー…」

じろじろ見るな、と睨みつけるかすがと慣れない髪型を気にしているだが、

奥の2人は完全に賑わいの外へ追い出されたような気分だった。

「さ、行こ行こ!ちゃんとかすがちゃん何食う?奢る奢る!」

クラスメイトと祭りに来たというよりはそこらへんで浴衣美女をナンパした高校生だ。

順応力というか誰にでも馴れ馴れしくできる性格の完全一人勝ちというか。


「呑気なもんだな」


幸村の心境をそのまま口にするように、横を歩いていた政宗が口を開く。

案の定政宗の視線は少し前を歩く慶次とそれに連れられている女子2人に向けられていた。

「慶次殿なりに気を遣っているのでは…」

「HA!あいつにそんな気遣いできるわけねぇだろ。単に自分が祭り楽しみたいだけだ」

100%な、と言って政宗は鼻で笑う。

幸村もどこかでそう思っていたので苦笑した。

「でも昔のお前にあんな別嬪口説ける度胸があったとは意外だな」

「く、口説いたわけではござらん!!」

「でも昔の女なんだろ?」

「…!い、いやそれは…!」

反対側にいた元親が前を見たまま感心したように言ったので慌ててそちらを見て否定する。

甲斐の姫君とは愛を囁き合う恋仲ではなく、まして夫婦でもなく、



…俺はあのお方の何だったというのだ



「おっ、筆頭!皆さんもお揃いで!」

参道に並ぶ一件の屋台から聞き覚えのある声が飛んでくる。

4人が足を止めると見知った男たちがたこ焼き屋から顔を出した。

「毎年ご苦労だな」

「孫兵衛たちはあっちで焼きそば売ってます。あ、皆さんたこ焼きどうぞ」

リーゼント頭の男が身を乗り出してきて温かいたこ焼きを差し出してくる。

「あれ、前田の兄さんは?てっきり一緒だと思ったのに」

「女連れてどっか行った」

「あ!噂の武田の姫!えらい別嬪だって聞…いで!!」

口を挟んできた左馬助がそう言いかけたところで横から良直にリーゼントで突かれた。

政宗や小十郎からどこまで話を聞いたのか分からないが、幸村や佐助の顔を見てこれ以上はまずいと思ったのだろう。

「別嬪にゃ違いねぇが性格はそうでもないみてーだぞ。

 上杉の忍と一緒にいる所以外で笑った顔を見たことがねぇ」

政宗は屋台前の椅子に腰を下ろし、たこ焼きを食べながら追い打ちをかけるようなことを言った。

「それお前が怖い顔してるからじゃねぇの?」

「Shit、オメーに言われたくねぇんだよ。つーか奴らどこまで行ったんだ?」

横に座った元親の言葉に反論しながら人で溢れかえる参道に目を凝らす。

往来は同じような浴衣姿の女性ばかりで3人を見つけるのは困難だ。

慶次は頭一つ飛び出ているから見つけやすいはずだが、この人混みではそれも難しい。

「ま、慶次だけならともかく、かすがもいるし大丈夫でしょ」

佐助はそう言って爪楊枝を刺したたこ焼きを口に運び、「ね」と幸村に視線を送った。

幸村は頷いたが、同じような色の浴衣が横切る度に参道の往来に目を向ける。




同時刻


「全く…!女を連れて歩くなら少しは歩幅と履物を考えたらどうなんだ…!!」


幸村たちが立ち止まっているたこ焼き屋から少し奥に進んだ所で、かすがとが長椅子に座り込んでいた。

慶次の姿はない。

「ごめんねかすが…下駄、久々に履いたから…」

はそう言って自分の右足を見下ろす。

片方だけ下駄を脱いだその素足は鼻緒の当たる部分から血が出ていた。

「気にしなくていい。悪いのは前田慶次だ」

「しょうがないよ。こんなに人がいるんだし」

慣れない下駄で足を痛めたに気付かず慶次がどんどん歩いていってしまったので途中ではぐれてしまった。

かすがはそれに腹を立てていたがは苦笑して首を振る。

屋台で消毒液や絆創膏が売っているわけがないし、増して履き替える楽な靴が売っているわけでもない。

かすがはしばらく考えた後、立ち上がって奥の社を見た。

「絆創膏と楽な履物を持ってくる。ここで待っていられるか?」

「あ、いいよ!ハンカチ挟めば歩けるし…!」

「無理をして更に痛めたら治りが遅くなる。後ろの4人もすぐ来るはずだから待っていてくれ。すぐ戻る」

かすがはそう言って小走りで人混みの参道を抜けて行った。

人の間を縫うような無駄のない足取りに感心しながらそれを見送り、はふぅとひと息つく。

地元の祭りもこんな風に賑わって人で溢れたがここまでじゃなかったな、と思い返すと少し田舎の静けさが懐かしくなった。

腰の横に両手をついて夜空を見上げてみたが昼間晴天だったというのに星は見えない。

空も漆黒というよりは淀んだ黒紅色といった具合だ。

じっと宙を仰いでいると、かすがが座っていた位置に入れ替わりで誰かが腰を下ろしこちらの顔を覗き込んでくる。

4人の内の誰かだろうかと思い顔を向けたが、横に座ったのは全く見知らぬ男だった。


「一人?」


長めの茶髪に甚平という祭りによくいる若者。

男はにっこりと笑ったがの表情は対照的に酷く冷めていた。

「一緒にあっちで酒飲まない?」

「…未成年なので」

即座に顔を逸らし毅然とした態度で断りを入れる。

男の右手には缶ビールが握られていた。…道理で酒臭いわけだ。

「じゃあカラオケとか」

「友人と一緒に来ているので無理です」

「友達も一緒でいいよ!女の子なら!」

同じようなノリでも慶次と全く違うのは根本の部分だ。

そんなことは慶次との付き合いが短くても、この男と数秒喋っただけでも分かる。

はぁ、と浅く溜息をつき痛む右足をなんとか下駄に戻してその場を去ろうと腰を浮かせた。

酒臭い手がそれを止めようと伸びてくる。

触れられたらその瞬間に払ってやろうと思っていたのだが


「………あ?」


その手は綺麗な浴衣に触れられることなく空中で遮られた。

は思わず顔を上げる。

いつの間にか自分の後ろに立っていた幸村が男の手を掴み上げていた。

「…何だ…?連れか?」

「…騒ぎを起こしたくない。このまま退いてくれると助かるのだが」

丁重に警告したつもりだったが、その対応が逆に相手の神経を逆撫でてしまったようだ。

男は顔色を変えてのそりと立ち上がり幸村を睨みつける。

「偉そうに…してんじゃねぇよガキが…」

片方の手に持っていた缶ビールを投げつけようと振りかぶったが、

幸村の左手がその手首を押し払いビールは逆に男の顔にかかる結果となった。

幸村は右手に力を入れミシリと音がする程男の手首を捻る。


「悪いが加減は出来ない。退いてくれと申している」


優男だと思っていた青年の力に驚いたのか、その目付きに慄いたのか、一瞬にして男の顔色が青ざめた。

酒で鈍くなった頭でもまだ恐怖は感じられるらしい。

男は幸村の手を払い、空の缶を捨てると舌打ちをしてその場を去って行った。

幸村は浅く溜息をついて男が捨てていった缶を拾い、近くのゴミ箱へ捨てる。

心配になって来てみて正解だったようだ。

(いつの時代も不貞の輩というのは途絶えぬものだな…)


「…ありがとう」


は俯いたまま呟くように言った。

「……いや、」

幸村は首を振り、缶を放した手をどうしていいか分からずとりあえず頭を掻く。

「慶次殿とかすが殿は…」

「慶次とははぐれた。私が下駄で足痛めちゃって…かすがが家に戻って絆創膏取ってきてくれるって」

がそう言って下駄を脱ぐ仕草を見せたのでその白い足首に目を向ける。

「済まぬ…気付かなかった」

「いいよ別に。私たちの方が先を歩いてたんだから当然じゃない。

 連絡しようにも連絡先まだ知らないし」

痛めた足を下駄の上に置いて休ませて浅く溜息をつく。

和柄の巾着から携帯を取り出して時間を確認する仕草は少し疲れて見えた。

「…………………」

幸村はが座っている位置から人一人分のスペースを開けて長椅子に腰を下ろす。

がこちらを見たのが分かったが見つめ返す気はない。

「…かすが殿が戻るまで此処にいる」

は首をかしげていたが、幸村が缶を捨てたゴミ箱の向こうに先ほどと同じような男の集団がいることに気付いた。

ちらちらとこちらを見ているので男の知り合いかもしれないし、

近くでやりとりを見ていたのかもしれない。

ゴミ箱から溢れんばかりの様々なゴミの大半は缶ビールの空き缶で、

少し離れた長椅子にいても酒臭さが香ってくる。

「……うん」

は納得したように頷いたがそのまま俯いてしまった。

賑わう人の声が酷く遠く感じる。


「…ちょっと意外。ああいう顔するの」


数秒してが再び口を開いた。

「面倒事には首突っ込まないで安全圏にいそうなのに」

「面倒事などとは…」

顔を上げ、視線を流すとかち合ってしまう。

息がつまり、言葉も詰まった。

にこりともしない冷めた表情で見つめられると酷く咎められているような気分になる。

「笑った顔を見たことがない」という政宗の良い方はほぼ正しい。

困ったような幸村の顔を見ては少し肩を落としながら髪を耳に掛け直した。

「…前から聞こうと思ってたんだけど」

一呼吸置いて、再びこちらを見る。

「私のこと、あまり得意じゃないでしょう」

「…っ、そんなことは…!」

反応の速さに驚いたのか話題を切りだしたの方がびっくりしたような顔をしている。

湧きあがった感情を押さえ、半分浮いてしまった腰を再び下ろしてふーっと長く深呼吸をした。

「…そなたが…知り合いによく似ていて…時折、戸惑うことは……あるが…」

苦し紛れに出た言葉だったがそれは本音だった。

はきょとんとした顔で首をかしげる。

「元カノ?」

「い、いや…そういうわけでは…」

「いいよ別に隠さなくても。似てる人ならよくいるし」

いや、似てるというか。

騙しているようで罪悪感が溢れたが、信玄に言われたことを思い出しぐっと堪えて首を振る。

「…懇意でありたいと思っている。それは本当だ」

…これも、本音だ。

今度は真っすぐ目を合わせて話した幸村を前にも真顔で頷く。

「………うん」


「それは、信じるよ」


そう言って顔を上げたの顔には微笑が浮かべられているように見えた。

見間違いだろうかと思わず横顔を凝視してしまう。

初めて…見るわけではない。

かすがと話をしている所を見ているとその表情は意外と豊かだ。

だがその表情の1つが自分に向けられるのは初めてのことでこっちは微妙な表情を浮かべてしまう。

するとそれに気付いたはこちらに目を向けて首をかしげた。

「どうかした?」

「あ、いや……初めて見る表情だと思って…」

馬鹿正直に答えるとは更に首をかしげて目を丸くする。

「人を無愛想な人間みたいに」

「だがかすが殿や慶次殿と話す時と比べて普段はあまり…」

そう続けるとは反対側に首を捻ってしばらく考えるような仕草をした。

下駄を履いたままの左足を前へ軽く蹴りあげるとカラン、と乾いた音が鳴る。

「泣いてる赤ちゃんをお母さんが一生懸命あやそうとするんだけど、なかなか泣きやまないのは何でだと思う?」

「…………は…」

考えた末にわけの分からないことを言いだしたを前に、幸村は思わず間抜けな声を出した。

そんなもの、赤子は泣くことで感情を表現するものだし母親の言葉などまだ理解できないから仕方のないことではないか。

戸惑いながらもそんなことを考えていると


「それはお母さんが難しい顔してあやすからなんだって」


そう言ったが見た先には人混みの中、母親に抱かれている小さな赤ん坊。

横にいる父親が人とぶつからないよう、母子を庇うようにして歩いている。

大きな音や人の声に驚いた赤ん坊は今にも泣きそうな顔をしていたが、母親は柔らかく微笑んで体を揺らしながら子供をあやしていた。

「お母さんが笑ってあやすと泣きやんでくれることが多いらしいよ。

 抱かれてると母親の不安とか敏感に感じるっていうしね」

ぐずりそうだった赤ん坊は母親を見ると途端に笑顔になる。

それを見つめていたの表情もまた朗らかだった。

「大人だってそれは一緒。作り笑いを覚える分タチは悪いと思うけどね」

さっきの男なんかいい例だよ、とゴミ箱を睨みつけたが向きを変えてこちらを見た時には表情は緩んでいた。


「貴方は、作り笑いとかしなそうだし嘘も下手そうだから。だから私もしない」



--------そうか




俺といる時の姫様がいつも笑顔だったのではなく、


姫様がいつも笑っていて下さったから、俺も笑っていることが出来たのだ





かすがが人混みを掻き分けて戻ってきた。

幸村に気付いたようだったが特に気にはかけず、手に持っていた赤いミュールを地面に置く。

「これなら指がぶつからないから楽に歩けるだろう。

 絆創膏を貼ってからこれを履け」

「ありがとう。ごめんね、迷惑かけて」

は下駄を脱いで血の滲んだ指に絆創膏を貼り、ミュールに履き換えた。

「これなら歩ける。他の皆待たせちゃうから、行こっか」

かすがに手を引かれて立ち上がり、巾着と脱いだ下駄を持って長椅子を離れる。



「------------……!」




同時に立ちあがって呼んだ名前は雑踏の騒がしさに紛れずよく響いた。

時差があって込み上げる気恥かしさはどこから来るのか。

思えばあの頃も、「姫様」とは呼んでも「様」と呼んだことなどなかったのに。

は立ち止って振り返り、首をかしげる。



「…浴衣、よく似合っている」



ならば同じことを言ってやろうと、

何度でも、繰り返し言ってやろうと思っているんだ




は一瞬驚いたように目を見開いていたが、巾着を持ち直して髪を耳にかけると

照れくさそうにはにかんでみせた。

つられたのか安堵したのか、初めて幸村の表情も緩む。



『幸村様』



同じだ



照れくさそうに笑う時一度髪に触れる仕草も

その時口元に浮かぶ笑窪も





もう二度と、見ることなど出来ないと思っていたのに。






To be continued
活字だとヒロインがかすがと喋ってるだけで恋愛小説っぽくなりますね(笑)